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ポートレート撮影会

今年の1月に盛岡の唐たけし冩場という、すでに写真館としての役割を終えたスタジオをお借りして、ポートレート撮影会を行った。
このときの模様は、こちら(http://blog.iwatesan.com/fudo/2012/01/20/写真を撮ること/)に書いたので割愛するが、5月に行われる盛岡のミニコミ誌「てくり」が行う「モリブロ」というイベントで、再びポートレート撮影会を行うことになった。

撮影場所は、盛岡市にある岩手県公会堂。大正時代に建てられたとても立派でモダンな建築物で、盛岡のランドマークとも言える存在だ。
この建物の一室を借りきって撮影するのだが、今回も前回の唐たけし寫場に引き続き、愛機のローライフレックスを使って撮影し、銀塩モノクロプリントを仕上げることになった。

最近、とくに盛岡ではフィルムで撮影している現場は本当に少なくなってしまった。
撮影が少ないのだから暗室を持ち、現像やプリントを手掛ける人間はごくわずかだ。
僕もその一人といえるのだが、写真を撮る上で、デジタルかフィルムかと問われたら迷うことなくフィルムを選択する。
デジタルにはデジタルの良さがあることはわかるのだが、フィルムには、デジタルにはない魅力が深く湛えられていると思う。
オリジナルとしての存在感、印画紙の質感、中判、大判といくつもあるフォーマットを選択できることなど、その魅力はいくつもあげられるのだが、僕が一番強く感じ魅力は、デジタルとは違った「今」という時間の閉じ込め方だ。
それはフィルムならではの「今」の佇まいといっていい。
フィルム写真の中にある時間はいつもどこまでも静かにゆらぎ、それは深い入り江に漂うかすかなかすかな波のの動きにも似ている。
とくにモノクロームの写真ではその静けさが増し、透明度も増していくように感じる。

普段、僕はモノクローム写真を手がけることは少ない。
本当は、モノクロームによる作品作りがしたくてしたくてしょうがないのだけれど、自戒している。理由は、カラー写真の溢れ出す猥雑ともいえる「今」の気配、コントロールできない「同時代性」というものをつくっていきたいと考えているからだ。
僕にとって写真は「今」と同義だ。そして「今」とはどうにも捉え難い性格だ。この捉え難さを表現するには、やはりモノクロよりもカラーだと感じる。
でも、だからこそ、モノクロの静謐でコントロールされた世界にあこがれる。

なので、こういう機会があると俄然張り切ってしまう。
前回も2日の撮影だったが、その後の暗室作業には約5日ほどかけた。大変な作業でもあるが、カメラの前に立ってくれた人の「今」との再会は、幸福とも言える時間だった。

公会堂の撮影会は、5月の12日と13日。今回はどのような人の「今」と出会えることができるのだろうか。それが今からとても楽しみだ。

撮影会の概要は以下のウエブサイトをご参考にしてください。

http://moriburo2012.blog.fc2.com/
http://moriburo2012.blog.fc2.com/blog-entry-23.html

なお、撮影料およびプリント料金は、合計で6000円。ベタプリントと11×14インチのプリント1枚となっています。
また、予約優先となっておりますので、予約をしていただけると幸いです。

鹿踊りweb.jpg
2010 鹿踊り

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コメント 2

茅野恒秀

今日の昼前に夫婦で撮影していただいた者です。
心地よく奥山さんの撮影に身を委ねることができ、よい休日となりました。
ありがとうございます。
できあがりを楽しみにしています。
by 茅野恒秀 (2012-05-13 20:49) 

奥山淳志

このたびは公会堂でのポートレート撮影会にご参加いただき、本当にありがとうございました。僕もとても楽しく撮影させていただきました。いい光が広がっていたのでとてもいい写真になると思います。完成までお楽しみいただけると幸いです。ありがとうございました。
by 奥山淳志 (2012-05-15 21:42) 

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